目の下のくま
仕事や勉強で睡眠不足になったりすると、目の下に「クマ」ができてしまったこと、ありますよね。
この「クマ」の正体とはいったい何でしょう?
実は目の下の皮膚は身体の中で一番薄く、顔の他の部分の1/3程度、厚さ約0.6ミリ(卵の薄皮ぐらい)といわれています。
そのためメラニン色素やうっ血(血液循環が悪くなって起こるもの)が薄い皮膚を通して透けて見えるのです。これが「クマ」です。 このクマの出来る原因は主にふたつあります。
ひとつは「血行不良タイプ」。一般に「青グマ」と呼ばれているものです。
これは身体の冷えや目の疲れ、ストレスなどにより血液循環が悪くなり、還元ヘモグロビン(酸素を運んだ後の暗赤色の血液に含まれる)の多い血液が皮膚の薄い部分を流れる血管内に滞留してしまったものです。
もうひとつは「色素沈着タイプ」。「茶グマ」と呼ばれているものです。
紫外線やストレスの影響で表皮のメラニン色素が増加して引き起こされるタイプです。
代謝が正常ならばいずれ剥がれ落ちるメラニン色素がいつまでも残ってしまっているのです。
睡眠不足と血行不良の解消を
血行不良によって新陳代謝が乱れることもあるので、このふたつの原因が重なり合っていることもあります。
その他皮膚のトラブルによるもの、肌のたるみや肌荒れや乾燥などでできるしわなどが原因になることもあります。
クマを解消するには、まず睡眠不足と血行不良の解消を。
疲れを取り十分睡眠を取ったら、次にマッサージや蒸しタオル、お風呂などで身体を温め、血行をよくすることが大切です。 マッサージは決してやりすぎないように。
強い刺激を与えると、毛細血管を傷つけ、色素沈着の原因になってしまうかもしれません。 アイメイクのクレンジングなどもやさしくゆっくりおこないましょう。
肌の乾燥によるキメの乱れや小じわがクマを一層目立たせるので保湿にも気を配りましょう。
メイクでクマを上手に隠すのはなかなか難しいもの。 まずはクマを解消することから考えてみましょう。