老けた印象を与えてしまう【しわ】
肌の悩みの中でもこの「しわ」は特に老けた印象を与えてしまいがちです。 しわはどうしてできるのでしょうか?
しわは表皮ではなく真皮の劣化がもとで現れてくるものです。
真皮層は表皮と違い細胞の層ではなく、細胞が作り出す構造物(主にコラーゲンでできた繊維)で出来ています。
厚みは表皮の10倍程、弾力があります。
真皮の劣化とはこの構造物が弾力性を失うことを示します。またこの構造物を合成・分解している細胞の劣化・減少とも関係しています。
この劣化を進めているのが紫外線、そして活性酸素(酸素が何かに結びつく化学反応が起こす弊害面)です。
活性酸素が構造物内の細胞を損傷させ、弾力性のない硬い真皮を作り出します。
この活性酸素、酸素を取り入れ行われるエネルギー代謝活動の結果生じるもの。
普通に生活していても絶えず体内で発生し続けているものなのです。
また、肌の場合紫外線を浴びると真皮層だけでなく皮下脂肪の層にまで到達します。
この時また活性酸素を発生させることになるのです。
「小じわ」と「大じわ」
コラーゲンやエラスチンの繊維が破壊されると「小じわ」ができ、皮下脂肪組織がやられると「大じわ」ができます。
たるみはさらに下層の筋肉のゆるみが加わったものです。ちりめんじわは表皮性のもので、現れたり消えたりします。
適切な角質ケアで保湿すれば早期に改善することは可能です。
しわが出来る最大の原因はこの紫外線による真皮層弾力繊維の破壊です。
ですから、紫外線対策を適切に行うことがしわ対策で一番大切なことです。
それから活性酸素対策として、ビタミンC、E、リコピン、βカロチン、ポリフェノールなど抗酸化物質を摂ることが必要になります。最近は水素水が注目されています。
最後にスキンケアをきちんとすること。 表皮、角質層を守り育てていくことで、真皮層で発生するしわを防ぐことにつながります。